幸運は誰に?


幸運は誰に?〈上〉 (扶桑社ミステリー)

幸運は誰に?〈上〉 (扶桑社ミステリー)


幸運は誰に?〈下〉 (扶桑社ミステリー)

幸運は誰に?〈下〉 (扶桑社ミステリー)



上下巻とも読了。
素直におもしろかったと言えます。


本のプロローグとしましては

2千8百万ドルの宝くじを当てた動物好きの黒人女性*1と白人至上主義っぽい白人男性”馬鹿”2人組。
2人組はアメリカに来る気配もない脅威に立ち向かうため義勇軍を立ち上げようとするが金が足りない。
そこで宝くじを当てたもう一人から宝くじを奪おうと考え、実行。
ジョレインから宝くじを奪ってしまう。
ここで終わってもよさそうだが、ここでは終わらない。
宝くじを奪われた女性には金がどうしても必要だったため、その時宝くじの取材に来ていた記者*2と共に2人組を追いかけ始めた


という感じ。
2人組に「馬鹿」とわざわざ書いていますが、本当に馬鹿です。


この本に登場する人物の8割は馬鹿ですが、この2人はその中でも最高レベル、1、2を争うほどの馬鹿です。


そんな馬鹿2人を追いかける、トムとジョレインの2人組。
しかし、物語が進むにつれて、馬鹿2人が3人に増加。
さらに、トムやジョレインの周りの馬鹿達も物語に絡んできて、もう何が何だか。


それなのに最後ではきっちりとまとめてくれています。


そんなワケで一度読んでみることをオススメします。
おもしろいですから。


「バッカーノ」とか好きな人なんかは特にオススメ。
あのノリです。

*1:ジョレイン

*2:トム