シグルイ
- 作者: 山口貴由,南條範夫
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2004/01/01
- メディア: コミック
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前々から気になっていた作品。
今更ながら全巻購入。
気になっていたのに買わなかった理由というのが、結構な巻数出ていると思っていたからなんですよね。
私の中ではシグルイは余裕で10巻を突破していました。
しかし、実際調べてみると6巻程度。
なんだ、これなら買えるじゃあないか。と、購入。
思い込みとは恐ろしいもの。
さて、内容。
この作品は「駿河城御前試合」を元にした残酷無惨時代劇。
作者の臓器好きにより、1話につき1臓器をモットーに描かれています。
いや、嘘ですけど。
でも、それぐらい臓器が多い。
最新巻である第6巻など、ホントに1話につき1臓器、いや3臓器はあるかもしれない。
傾向として重要人物が死ぬことになると、臓器が多くなる様子。
虎眼先生など、臓器どころか大脳まで出してました。
しかもその「大脳」を表現するのに「うどん玉」なんて表現使うものだから、うどんが食べにくいったらありゃしねぇってんだ、べらぼうめぇ。
で、臓器臓器と書いてきましたが、肝心の面白さはどうなのか?
それはまさしく「お美事、お美事でございまする」と言うより他無し。
残酷で、無駄に臓器を撒き散らしてはいるものの、剣を振るう際の気迫・感情が、絵の描写、そして恐らく小説からの抜粋なのだろうけど、文章による描写と共に、これでもかと伝えてくる。
さらに数々の人物の壊れている描写の凄いこと。
並の作者に書かせたら、凄く壊れているか全くの普通になりそうで、描写の難しそうな藤木の静かな壊れっぷりが凄く伝わってくる。
この静かなる壊れっぷり。
これこそタイトルにもある「シグルイ」なんだろう。そう思える。
で、最後。
はっきり言ってこの作品は、心臓の弱い方、臓器が嫌いな方、残酷描写の嫌いな方、汗臭い描写が嫌いな方、剣が嫌いな方、武士道が嫌いな方、特に山崎とか九郎とか右衛とか門とかが嫌いな方、はご覧にならないほうがよろしいです。
が、それ以外の方は是非ともオススメですよ。
あれ、となると私は「ご覧にならないほう」になってしまうなぁ。
山崎とか九郎とか右衛とか門とか嫌いだし。
あーあ。