週刊少年ジャンプ 2007年 第42号

ドラキュラ君と天使さん


ブラドさん初登場時に「早速仕事にとりかかろう」といっていきなりキスしようとするわけですが、その後、仕事の手順として「キスをする前に催眠状態にすべし。催眠状態にするためには珍香を使用すべし」などと説明されていたりして、わけわからんね。
初登場時にインパクトを強くしようとするのはわからないでもないんですが、それならそれで何かフォローが欲しいところ。
「なんでいきなりキスしようとするんだよ」「すっかり忘れとった」ぐらい入れればよかったのに。
なんだか設定つめきれていないなぁ。
また、マリアさんがブラドさんを好きになった経緯が実に短い。
それがメインだろうに、ブラドさんが血液を集めるための方法を、読者に知らせるのにページとりすぎている。
全体的に構成力不足なんでしょうねぇ。

テニスの王子様


切原さんが悪魔化。
しかし、この状態になった時の青学側の反応が凄い。
周りの観客は明らかに怖がっています。
そりゃ中学生が突然髪と肌の色が変色したのであれば当然です。
対して青学はというと、他の方々も同じく怖がってはいますが、理解できない状況に対して怖がっているというより「ここに来てさらに強くなるのか」ということに対して怖がっているように思えます。
しかも髪と肌の色が変わったことで、瞬時に「強くなった」と感じるこのセンス。
とても通常のテニスプレイヤーとは思えないセンスです。
ま、普段からオーラを出したり分身したりするというテニスを体験していれば、むしろ当然の帰結なのかもしれませんが。
ただ、リョーマだけは周りの一般人と同じ反応なんですけどね。
これは記憶を失っているからということなんでしょうねぇ。
きっと記憶があったなら同じ反応だったに違いない。


そして海堂さんも悪魔化。
どういう原理で悪魔化するのか、またそもそも悪魔化することでどんなメリットが出るのかを読者に伝えてない状態で、突然なんの前触れもなく悪魔化。
さすが許斐先生。常人の考えなど遥かに及ばない発想力です。