酸素は鏡に映らない
ここでもやりますか…。
- 作者: 上遠野浩平
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/03/30
- メディア: 単行本
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ミステリーランド第十二回目の配本。
別に「ミステリーランド」だから購入したのではなく、上遠野先生の作品ということで購入。
タイトルに「酸素」とか入っているので、オキシジェンとか出てきそうだなぁ、と思っていたら案の定。
読み終わってみて、感じたことは「いつもの」作品でした。
ブギーポップの世界観で、死神は出てこない。
「ブギーポップ」という名前のつく作品以外と同じ、いつもの調子のいつもの作品です。
ただいつもよりは不思議さが足りないなぁ、と。
本の半分以上をオキシジェンと少年の会話に割いているからかもしれません。
その分不思議さに力を入れていないような気がします。
しかも会話シーンもいつもの。
いや、この先生の会話シーンは嫌いじゃあないんですけどね。
こういう会話シーンはこの先生の特徴でもあるので、それゆえに多くの作品で見られる。
なので、この先生の本を読んでいる身としては耐性が出来てしまっているんでしょうねぇ。
一応、断っておくと。
私はこの作品のことは好きです。おもしろいとも思っています。
思っていますが。
おもしろいことはおもしろいですが、「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」と言われると疑問なんですよね。
だって「いつもの」だしね。